飲み会で薬物を違法に使用!製薬会社社員が自慢
京都市の製薬会社「日本新薬」の男性社員が、2009年5月、処方された睡眠導入剤ハルシオンの後発品を、別の男性社員2人の酒に混ぜて飲ませていたことが、同社女性社員のTwitterにより発覚。5日、日本製薬はホームページ上に「ネット書き込みに関するお知らせ」を掲載した。
Twitterに暴露する書き込みがあったのは8月29日。「でもうちの社員、仲良い薬局からハルシオンの後発まとめ買いして飲み会の時に酒にいれたりしてるしな。危険過ぎ」とつぶやき、見ていた他のフォロアーから目的は何かとの質問には、「飲み会(泊まり)での悪戯です(笑)てか一歩間違えたらスーフリ並みの犯罪なのに…さすがに女子には飲ませてませんでしたが、飲まされた上司は超しんでましたよ」と答えていた。そのノリは嫌いだと言われると、「いや悪ノリすぎですよね。すみません。K泉課長とかも一緒にやってたし。Twitterで公表することでも無いので早めに削除します!」とそれ以降アカウントごと削除されていた。
しかし、Twitterにある氏名からFacebookが見つかり、そこに勤務先は日本製薬と書かれていたことから日本製薬に取材が殺到し、ネット上でも大炎上した。
「お知らせ」の中で、同社は、男性社員が宴席で睡眠導入剤を酒に入れて、他の男性社員2人に飲ませた事実を認めたうえで、「業務外の場面とはいえ、医療品を使って不適切かつ不謹慎な行為を行ったことを、衷心より深くお詫び申し上げる」としたが、Twitterの内容と事実はちょっと違った。
男性社員は2009年の5月に社内有志で行った私的な旅行中、男性数人が参加した宴席で、不眠に悩む男性が正規に処方されたハルシオンの後発品を1錠ずつ他の男性2人の酒に混入。2人の男性社員のうち、1人はその後間もなく、もう1人はその後も酒を飲んで就寝し、2人とも翌朝には通常通り起床したという。
また、女性の書き込みは帰りの車中で、同乗した別の社員らが話していたことを想像で書いたことで、取引先の薬局から「まとめ買い」したものではなかったという。
同社は2人を処分する方針だが、同時に厚生労働省に調査件報告書を一方的に送付。厚労省担当者に「何の報告なのか?」と不審がられるなど、ドタバタぶりを露呈している。
相次いでおこるTwitterからの不祥事。なにげなく思ったことをいつでもつぶやける、他の人と共有できるのは便利だが、つぶやく前にその内容が、行動が、社会に、倫理に反するものかどうか、大人なら見分けてほしいものである。
日本製薬 HP