50代以上も若者に負けず
欧米を中心に、高齢者、障がい者介護の現場で働く介護士が、ソーシャルメディアでコミュニケーションをとるケースが増えているという。
今年2月に発行された、ピュー・インターネットプロジェクトの統計によると、介護士のなかでも特に50歳から64歳の間でユーザーの増加が著しく、2008年から2012年の間で、4倍以上に増えたという。
同調査によると、介護士はその他の職種にくらべて、オンライン上で健康管理についての意見交換をする機会が多いという。またAdAge postによると、ソーシャルメディアを使っている介護士の91%はフェイスブックに、21%がツイッターに登録しているという。
病院側は消極的
患者の実際の状況を把握するのが難しいソーシャルメディアは、介護士の情報交換に最適な場所とはいえない。しかし、気軽に相談できて、同業者と悩みを分かちあえるというメリットが、介護士の心をとらえているのだろう。
介護士と患者をつなぐサイトも続々と立ち上がっている。たとえば、イギリスの サイト「How Are You?」。登録料は無料で、介護士と患者、その家族が健康管理について情報交換できるほか、口コミ情報をもとに患者が信頼できる医療機関を探すこともできる。
こうしたトレンドのなか、病院はあくまでネット上での情報交換に消極的だ。ソーシャルメディアに登録している病院は山ほどあるが、その多くはマーケティングを目的としたもの。病院同士が有効な情報を交換しあうまでには、まだまだハードルがあるようだ。
How Are You?
https://en-gb.howareyou.com/