〝つぶやき〟と〝地図〟が融合した新コンテンツ
単なる情報発信の枠を超え、「Twitter」の〝つぶやき〟の機能と「Google Maps」を融合させた新たなコンテンツで、政治活動に関心を持ってもらおうというプロジェクトに中野区の奥田けんじ区議が取り組んでいる。
奥田区議が始めたのは「NAKANO QUEST(ナカノ クエスト)」。いわゆるオンラインRPGで、メインの舞台は中野区やその周辺。
奥田区議が現実の活動の中で何かつぶやくと、地図上にその場所と内容が表示される。もちろん、それだけではゲームにならない。必要なのは「クエスト」だ。
区民が抱える「クエスト」を解決せよ
この「NAKANO QUEST」では、ユーザー(区民)が解決してほしい問題が「クエスト」にあたる。ユーザーがつぶやくと、問題が起きている場所と内容が地図上に表示され、奥田区議に依頼したことになる。
実際に、「インフルエンザワクチンを集めて」や「図書館の返却ポストを増やして」などの「クエスト」が出されていて、ユーザーの賛同が多いものから奥田区議が選んで、現実の世界で解決に向けて活動。その成果はもちろん〝つぶやき〟で報告する。
「NAKANO QUEST(ナカノ クエスト)」はこうした複数のコンテンツを融合させて新たなサービスをつくりだす「マッシュアップ」のコンテストでヤフー賞を受賞。同社から「ネット選挙解禁に向け非常にわかりやすい」との講評を受けている。
若い世代がオンラインゲームを通じて、いかに現実世界の政治に関心を持ってくれるか注目される。
「NAKANO QUEST(ナカノ クエスト)」