「Shit My Dad Says」
今や政治までもその影響力に注目する強力なソーシャルネットワーキングサービス、Twitter。そのTwitterに昨年登場し、あっという間に人気となったアカウントがあります。@
shitmydadsaysです。
これぞまさに家族史!
@shitmydadsaysは、29歳のジャスティン・ハルパーンさんが、73歳になった父親の語録として更新し始めたものです。その言葉のひとつひとつが強烈かつ、妙に真理を突いており、非常に人気が高くなっています。
例えば、
「お前は心配しすぎるんだ。まぁ、ベーコンでも食えよ。…何?いや、これがお前の気を楽にするかはわからん。単にオレがベーコンを焼きすぎたんだ。」
と、いったような「親父の一言」が延々と更新されているのです。
2010年2月21日現在で、フォロワーの数は素人としてはケタ違いの117万人をすでに突破。ガチャピンは41万人、Twitter初の記者会見をするとして話題となった広瀬香美さんで26万人なので、比較すれば、この数字が表す人気の高さがわかるのではないでしょうか。
家族の写真や動画、あるいは日記や語録などを保存しておく手法は、家系図作りと並んで海外ではよく行われています。今回は、日本で例えるなら、島田洋七さんの著書「
佐賀のがばいばあちゃん」に通じるものがあるかもしれません。
しかし、注目すべきは、それがTwitterを媒体にした素人の単なるつぶやきに端を発しているということです。
ウィリアム・シャトナーの抜擢
@shitmydadsaysは更新開始後すぐに大人気となり、米大手放送局CBSがこのつぶやきを元にした番組を製作することに決定しました。このホームコメディのストーリーは、29歳の主人公が故郷に戻り、年老いた自分の父親と一緒に生活するところから始まります。
番組名はTwitterのアカウント名から変更されるかもしれませんが、レギュラー番組になる予定で、スタートレックのカーク船長でおなじみのウィリアム・シャトナーが重要な父親の役を演じます。
ウィリアム・シャトナーはカーク船長役でトップスターの仲間入りとなったものの、シリーズ終了後にあまりに強すぎる役のイメージがたたり、しばらく表舞台から姿を消していました。その間にSF小説の執筆を手がけたり、声優の役を務めたりと、多岐に渡る能力を発揮しており、乗馬やテニス、ドッグブリーダーなどの趣味も実に多彩です。
最近また、俳優としての仕事が増えてきており、海外ドラマ「ボストン・リーガル」のデニー・クレーンは彼のハマリ役となりました。カーク船長の二枚目路線とは違い、コメディタッチの番組で、小太りの変わり者の中年を演じる彼の姿に、驚きを隠せなかったファンは大勢いるはずです。
しかし、ゴールデングローブ賞の最優秀助演男優賞も受賞したこの三枚目路線に、シャトナー自身も確かな手応えを感じているようで、今回の抜擢にも、期待を寄せる声が高まっています。
Shatner to Star in Twitter SitcomJustin (shitmydadsays) on Twitter